お知らせ

じん肺・アスベスト肺のご相談について

仕事が原因で起きる病気や障害を職業病といいます。
長年勤めていた労災病院では、たくさんの職業性呼吸器疾患の患者様を診てきました。
じん肺やアスベスト関連の疾患は、粉じんや石綿(アスベスト)にさらされてから発症までの期間が非常に長く、数十年経ってから症状が現れることもあります。

最近、階段や上り坂で息苦しく感じることが多いと思っている方でも、過去に建物の解体作業等に従事されていた方や石綿を扱う工場の近くに住んでいた方は、アスベストなどの影響も考えられます。

当院では、じん肺やアスベストなどの職業性呼吸器疾患の相談にも応じていますので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。


じん肺

鉱山での作業、砂岩、トンネル工事などの際に、黒鉛、石綿、岩粉などありとあらゆる粉じんを大量に吸入することによって肺に障害をきたす病気です。じん肺は慢性進行性の病気であり、じん肺そのものは治ることがありません。 進行すると、咳、痰、呼吸困難、倦怠感、体重減少などの症状があらわれます。

伸展固定肺の肉眼像 摘出肺割面の軟X線写真 混合型粉塵繊維化巣の組織標本

石綿(アスベスト)肺

アスベストの粉じんを大量に吸い込んだことによって肺に障害をきたす病気です。
アスベストは、数十年の時間を経て胸膜内に中皮腫という名のがんを引き起こします。また、肺がんへのリスクも高まります。
初期症状として息切れ、咳、胸部痛などがあげられます。

胸膜プラーク
 
石綿小体